研削砥石の概要
金属材料及び非金属材料等に比べ、硬さの極めて硬い砥粒を切り刃として研削砥石をつくりこれを高速度で回転させて工作物に押し当て細かい切屑を出す工作法が研削です。研削加工がバイトやフライスのような切削工具による加工法と異なる主要な点は主に3点あります。
■回転工具を用いるということ
この事は構造的に非常に高速にしやすい。
■切り刃が多刃であること
この事は1つの切り刃が短い時間働いて長い時間休みながら仕事をする。 これは工具寿命の点から見ると非常に有利である。
■微少切り込みができるので高精度加工が可能である。
研削砥石の構成要素
研削砥石は砥粒・結合材・気孔の3要素から構成されている。
■砥粒
砥粒はバイトの刃先やフライスの刃先と同じく鋭い切り刃を形成して工作物から細かい切屑をだす役目をする。研削砥石はこれら砥粒の集合体であり工作物から微細な切屑を削り取る工具です。
■結合材
研削砥石の結合材は切り刃である砥粒を保持するのが役目であり研削抵抗及び回転応力に耐え同時に砥粒の摩滅による研削抵抗の増加に応じて砥粒を適度に自生させる特性を必要とする。
■気孔
砥粒と結合材の間にある空隙で切屑の逃げを助ける。